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俺のボールペン

ボールペンを使わずにコンビニで働くことはできない。

上、故障中、竜田揚げを解凍した人は誰ですか?、石川です、いろいろ書かなければならない。鉛筆でもマジックでもダメ。胸ポケットに挟めないから。胸ポケットに挟めないとコンビニ店員と一緒に移動できない。コンビニ店員は移動しながら書くことが多い。手で筆箱を持って移動してる場合じゃない。ヤクザじゃないのだから。手で入れ物を持って移動するのはヤクザでコンビニ店員ではない。胸ポケットにボールペンを差すのがコンビニ店員として賢い姿である。


出勤しロッカーを開けるとボールペンがない。ユニフォームの胸ポケットに差してたはずの俺のボールペン。胸ポケットにボールペンがないとコンビニ店員ではないので仕方なく新しいのを買い直した。うちのコンビニは備品のボールペンがない。経費でボールペンを買うことも許されてない。だがコンビニ店員にはボールペンが必要。自腹で買うしかないのである。店内で3色ボールペンを買い直した。コンビニ店員はボールペンに赤色がいる。ファーストフードを管理してる表に廃棄になる時間を赤字で書かなければならない。うちだけかもしれないが黒で書くと怒られる。わかりにくいかららしい。他に必要な時がない。必死で思い出したがこれ書く時しかいらない。黒でいいだろ馬鹿。ただ赤で書かないと次の日連絡ノートに“昨日の夜勤で廃棄時間を赤で書いてない人誰ですか?”と赤字で書かれる(あった)。廃棄時間と人にマジギレを伝える時にしかいらない赤色をマジギレされないために買わなければならない。店内に2色がないので3色を買う。3色ボールペンは高い。300円以上する。黒、青、赤だ。コンビニ店員に青はいらない。“海老クルトン串を解凍したのは誰ですか?”と青で書かれてもマジギレが伝わらない。海老クルトン串で笑ってしまうからではない。青は体温を感じないからである。マジギレを青で書く人間は猟奇殺人者である。猟奇殺人者はコンビニ店員ではない。もう製造してないのであるわけない海老クルトン串を解凍してたとマジギレしてる時点で猟奇殺人者である。今書いてる途中で黒と赤のボールペンを1本ずつ2本買えば1本100円、2本で200円で3色ボールペンを買うより安くすむじゃないかと思ったが、胸ポケットに2本もボールペンをさしてるコンビニ店員はお侍さんである。2本差しはコンビニ店員ではなくお侍さんであり、あと単純に胸ポケットがごちゃごちゃして嫌である。もういっそのこと赤だけにするのはどうだろう。赤で書かなければ怒られるものはあるが、黒で書かなきゃ怒られるものはない。それなら赤だけがあればいいのではないかと思うが、何書いてもマジギレと思われるかもしれない。「ゴクッ..“キャベツ1玉”..」「2玉ならよかったの..」と、値引きにしたキャベツでマジギレしてると思われたくないし、赤字のゆうパックが届いて娘が殺されたと思うお母さんが出るかもしれない。やはり3色ボールペン1本を胸ポケットに差してるのがコンビニ店員である。



出勤しロッカーを開けるとまたボールペンがない。胸ポケットに差してたはずの俺のボールペン。それからもたびたび無くなることが起きた。ボールペンには自腹で買った証拠として店のロゴが入ったテープを目印として貼ってある。ある日、夕勤の高校生が俺のボールペンを使っていた。「なんで俺のボールペン使ってるの?」とたずねると、「すみません..。ペン立てに入ってたので使っていいやつかと思ってました..。」と言われた。どうやら、誰かがロッカーの俺のユニフォームの胸ポケットからボールペンを勝手に使ったあと、元に戻さずに机のペン立てに差して、そこからいろんな店員が使ってどこかに消えていってるみたいだ。コンビニには伝達事項などを書く連絡ノートというのがあり、普段目を通すが自分が書くことはほとんどない。よく昼勤のおばさんが“クイニーアマン売れました!もっと在庫があればなあ~(T_T)”とか“朝勤さん、ホット飲料全然入ってませんでしたが、急に温かくなったので助かった~(>_<)”とババア特有の嫌な書き方をしてるのを読んで関係なくても不愉快な気分にさせられている。自分も毎日小さなイライラはよく起きるがこれぐらいなら書くより自分でやった方が早いしめんどくさくないと思って特に書かないようにしているが、今回は金が関わってるので嫌だなと思い、“ボールペンを使うのはいいですが、元に戻すようにお願いします”と黒字で書いた。しばらくすると、また俺のボールペンが無くなっていた。連絡ノートを開き、“今日俺のボールペンを使った人だれ?次やったらカメラで探して直接怒りますので”と赤字で書いた。普通こういうノートで使わない一人称“俺”とタメ口で質問をし、最後をあえて丁寧語にすることでよりマジギレを伝えるテクニックを普段ほぼ何も書き込まない人間がさらに赤字で書いてることで、最上級のマジギレを伝えることができた。同時に普段何も怒らない人間がボールペンでマジギレしてる恥ずかしさも感じたが、そんなこと知ったこっちゃない笑った奴から順に殺してやると恥ずかしさを上回る怒りが私に修正液を持たせなかった。“次やったらカメラで探して..”と書いたが、我慢できずに今調べることにした。だいたい察しがついてるからである。最初ノートに“元に戻してください”と書いたのを読んでもまだやる奴、もしくは読んでない奴。バックルームのカメラでそいつが来てた時間帯を調べると、流れ作業のようにロッカーから俺のボールペンを取り、使ったあとペン立てに差してる若ハゲがいた。オーナーだ。LINEで直接“2度と使うな”と書きこむ。“ペン失礼しました”とマジの時の加トちゃんみたいな返事が来て、モヤモヤした気持ちになった。
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Author:たか
出羽亀

けつのあなカラーボーイ、A4しんちゃんという団体から漫画、文章の同人誌を出したりしてます。

連絡先 a4sinchan@yahoo.co.jp

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