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マスター

コンビニを辞めた。

上京してすぐ働いてたので14年やったことになる。なぜコンビニにしたかと言うと、上京する前からコンビニで働いていて慣れてたから。トータルするとたぶん17年ぐらい。赤ちゃんが高校生になってコンビニでバイトしはじめる期間コンビニでバイトしてたことになる。正直これだけやるとコンビニ業務で知らないことがなくなっており、知らないことは防犯カメラのレンズが割れて毒ガスが出るパスワードと始祖の直営店とレイス家の謎ぐらいで、レベルも99なので私の動きにあとからレジが付いてきて音を置き去りにしていた。自動でつり銭が出るレジに変わってもより重い胴着を着て働いてる感覚にしかならず、店に入ってきた瞬間のお客さんの顔でこれから絡まれることもわかっていた。



辞めるのは漫画の連載がはじまるからだ。この14年間大雪で誰も来ないから雪合戦したり楽しいこともあったが、理不尽なお客さんと接して防犯カメラから毒ガスが出るパスワードをレジに「494949(涙)」と打ち込んでロックがかかった時いつか自分の漫画が載った雑誌をこの店に並べてから火をつけようと耐えていた。やっと夢が叶うと思ったら、連載開始の雑誌が店頭に並ぶのが17日。給料が15日締めなので、これだと1日だけ次の月の給料としてもらわないといけない。別に聞いてはないけれどその1日のために面倒なこともあるだろうと思って、キリがいい15日までに辞めることにした。有給も役職手当も払わず、交通費払う代わりに自分の子供がもう使ってないボロボロの自転車を貸してきて、乗って帰ってきたらタイヤがパンクしていて、自転車屋の人に「もうタイヤ自体がツルツルだから変えないとダメだよ」と言われ自腹で数千円出して交換し、その代金もまだ払わず、ボロボロすぎて乗ると警官に職務質問される自転車を貸したオーナーに何も気を使う必要はないけれど、まあ並べるだけなら辞めてもできるしなと思ってキリが良い方を選んだ。




17日の発売日、夜勤の雑誌が届く時間に数日前に辞めた夜勤として現れた。「今までありがとうのおみやげ持ってきた」とお菓子を手渡したこの夜勤二人は、私が漫画を描いてることも知らない。「ちょっとジャンプ読みたいから雑誌開けていい?」と断ってから、ジャンプどころか全部棚に並べはじめた元店員の背中に「こいつもう辞めたはずなのに...居場所がないのか??えっ、待てよ..キチガイ??」という視線を感じたが、1番見える位置にヤングマガジンを並べ、火はつけなくてもここで起きた嫌な思い出を焼き払えた気持ちになれた。俺は愛想だけ鍛えてないコンビニマスター。何の関係もないかもしれないけれど漫画もやっていける気がするよ。
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プロフィール

たか

Author:たか
出羽亀

けつのあなカラーボーイ、A4しんちゃんという団体から漫画、文章の同人誌を出したりしてます。

連絡先 takatakeshi300@gmail.com

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